親になる前は想像もしていなかったけれど、「母の日」って、実はすっごくうれしいものでした。

いつの間にか、母の日のプレゼントが楽しみに

子どもたちが保育園に通っているときは、毎年、園で「母の日のプレゼント」として似顔絵や工作をして、それをプレゼントしてくれていましたが、園での制作作業の一部という感じもあって。
「子どもたちが私のためにプレゼントを!!」
というよりは、「去年より絵が上手になったな」とか、「手先が動かせるようになってきたんだな」とか(もちろんすごくうれしかったですし、全部写真に残してありますが)、成長を感じる場というか、普段の作品を見る延長というイメージで受け取っていました。
でも、小学校に入ってから、「母の日」が少し変わりました。
小学校では「お母さんにあげるプレゼントをみんなで作ろう」なんていう時間はないので、子どもたちが自分で考え、プレゼントを用意してくれるようになったのです。
母の日に『特にプレゼントをあげない』っていう選択肢もあるのに、子どもたちなりにいろいろ考えて準備してくれるというのは、すごく特別な感じがして、よりうれしくなりました。
去年、長女は絵を描いてくれました。

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このためにわざわざ主人に絵の具セットを買ってもらっていたようです。
そして、部屋のごみ箱には何枚も書き直した後もあって、色もきれいに描けていて、とてもうれしかったです。

長男は、ちょうどデュエマ(デュエルマスターズ)というカードゲームにはまっていて、お小遣いをゲットするたびにコンビニにカードを買いに走っていたのですが、母の日のためにお小遣いを貯めて(多少、主人の援助もあったようです)花束を買ってくれました。

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自分の欲しいものを我慢して、多くはないお小遣いを貯めて買ってくれたんだなぁと思うと、本当にうれしかったです。
そして今年。
ちょっと早いですが、GW中に長男はワークショップで自作したというハーバリウムをプレゼントしてくれました。

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色がとってもきれい!
長男曰く、赤い花がカーネーションの代わりとのこと。
うれしくって、すぐに寝室の窓辺に飾りました。
そんな長男に対抗意識を持ってか(笑)、長女も負けじと紙粘土で何かを作ってくれているようです。
手を絵具だらけにしながら奮闘してくれているので、何ができるのか今から本当に楽しみ!
まさか母の日が、自分にとってこんなに楽しみな特別な日になるなんて、思ってもいませんでした。

 

夜のうれしすぎる出来事

数日前の夕食後に、TVを見たり本を読んだり、それぞれリビングでくつろいでいると。

子どもたちが主人に、
「あのね、日曜は母の日だから、3人で晩御飯作らない?」
「何が作れるかな?」
「外に食べに行く方がいいかも」
「ママに聞いてみる?」
と、ないしょ話を開始(同じ部屋にいるので丸聞こえですが)。

そして突然、何の前振りもなしに「ママの好きな食べ物は何か」と、聞かれたので、前後のやり取りには気づかないふりして、子どもたちにも作れそうなメニューを答える私。
「ビーフシチューかな」
(市販のルウを使えば難しくないし、頻出のカレーよりごちそう感がありません??)

すると、
「ビーフシチューって難しい?」
「大丈夫じゃないかな」
「パパ、お肉買ってくれる?」
「にんじんはお花にする!」
「サラダも作る?」
再び始まるないしょ話。

私も再び気づかないふりをして、それまで読んでいた本に視線を落とします。
でもやっぱり耳は、ないしょ話に聞き耳……。
こっそり聞いている間に、ふいに涙で文字が滲んできて、自分でもびっくり。

私は子どものころから「冷めてる」といわれることの多いタイプでしたが、自分にこんな感情があるなんて、本当に目から鱗でした。

子育ては、子どものいろいろな面を発見する楽しさでいっぱいですが、自分の今まで知らなかった一面に出会えるという驚きもあるんですね……。

 

私は、片付けが苦手で、面倒くさがりで、飽きっぽいという、とても母親として誇れるようなタイプではありません。
仕事と家事と育児を全部がんばっています!……とはとても言えず、“どれも中途半端になっているのでは??”という思いをいつまでも振り切ることができないでいます。
もっと子供たちと真摯に向き合いたいと思いつつも、自分のイライラ度によって、子どもたちに怒鳴り散らしてしまう日もあります。
「忘れ物しちゃダメ」と言っているくせに、小学校へ提出する手紙の期限をうっかり破ってしまうこともあります。
時には全部を投げ出して、逃げたくなることだって、あります。

でも。
それでも子どもたちは、こんな私を一生懸命大切にしてくれています。
無邪気に、でも真剣に愛情を示してくれるのです。
「なんで私なんかに?」と、私自身が不思議に思ってしまうほど。
子育てっていうと、親から子供に与える方の比重が高いものかなと思っていました。
けれど実際は、子どもからもらえるものは、もう本当にたくさん!
とりたてて思い入れのなかった「母の日」でしたが、こんなに心にくるものだったとは……!
目が潤みっぱなしの夜でした。

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